箱根駅伝の5区で活躍した柏原竜二さんの始めての著書「神シンキング」を読んだので、そのレビューをしていきたいと思います。
箱根駅伝ファンであれば知らない人はいないであろう柏原竜二さん。箱根駅伝で4年連続5区で区間賞を獲り、当時はヒーローでした。
そんな柏原さんの競技面や生活面の考え方(thinkig)がこの本には書かれていました。
この記事では、本の内容に触れつつ読み終えた感想をレビューしていきたいと思います。
本の紹介

著者紹介
まず、著者の柏原竜二さんを紹介をしたいと思います。
- 1989年生まれの35歳
- 福島県いわき総合高等学校、東洋大学卒業後に富士通に入社
- 高校三年生の時、全国都道府県駅伝にて1区区間賞
- 大学時代、箱根駅伝で4年連続5区区鑑賞(内3回、区間新記録!)
- 2017年に現役を引退
- 現在は東洋大学大学院に進学し、社会心理学を学ぶ
日本屈指のランナーであった著者は、特に箱根駅伝で脚光を浴びて2台目山の神として有名です。
本の内容
この本は著者の競技面や生活面においての考え方を、60項目に分かれて解説されています。
また、巻末には同じくランナーと新谷仁美さんとの対談も加えられています。柏原さんと新谷さんはプラベートでも親交があるようで、お互いの考え方が知れて非常に面白い内容でした。
以下に本の内容で少し印象に残った部分を紹介します。
上りに対する考え方
箱根駅伝の5区という山登りを得意としていた筆者は、上りに対して以下のように考えているようです。
上りというと、苦しい、辛いと思われがちですが、そのイメージを捨てなければ、走り切ることは出来ません。もちろん、実際には決して楽な道のりではありませんが、腹をくくって挑むことが大切です。
どうやったら少しでも楽に山を上れるか考え、自分の脳内をゲーム感覚に転換させていました。そして、それができた時は、どのように体を使ったら楽に走れたのか、思考回路を巡らせていました。
第1章より引用
上りは辛いと思わずに楽しむ!そのようなメンタルだったからこそ、箱根の山で活躍できたんでしょう。
緊張に対する考え方
正月から全国放送され、非常に注目度の高い箱根駅伝。その箱根駅伝のスターとして活躍した著者は緊張も相当だったと思います。
そんな著者はどのように緊張に向き合っていたのでしょう。
アスリートは未来を想像してしまいがちです。「試合結果がこうあってほしい、こうなりたい」と先のことを考えると不安になって緊張するのです。
未来を想像するよりも、目の前にある目標や目的の達成、課題の克服に注力すべきだと思います。
第2章より引用
著者は目の前のことをクリアしていくことで、緊張せずに試合に挑めていたようです。
準備をしっかりすることで不安をなくし、本番でしっかりと実力が発揮できるのでしょうね。
ジョグに対する考え方
ランナーにとって基本であり非常に重要であるジョグ。市民ランナーの私も練習のほとんどはジョグです。
そんなジョグに対する考え方はどのようなものでしょうか。
ジョグはただ走ればいい、時間が経てばいい、というわけではありません。何かを考えながら走るのかが重要なのです。
自分の体のことについて考えれば、コンディションと向き合う時間になります。
第3章より引用
ジョグは大切であると、どの本を読んでも書いてありますが著者もジョグを大切にしていたようです。
著者は90分や120分は長く感じ、60分ジョグが一番好きだったようです。その日の気分や体調によっても変えていたようで、毎日同じ距離を走っているランナーは体調などを考慮するのもいいかもしれません。
読み終えた感想

市民ランナーより学生競技者向けか
この本はどちかと言うと、学生競技者向けの内容が多かったように感じます。例えば
- 駅伝で追う展開になれなれば、前を追うしかない
- アンカーは背負うものが大きい
- 他校の選手との関係はどうするべきか
など市民ランナーには関係のない内容も多く書かれていました。
ただ、故障への向き合い方や練習の組み方などは市民ランナーにも参考になる部分かと思います。
駅伝ファンには面白い内容も多い
早くなりたい市民ランナーには、刺さらない可能性のある本ですが、「駅伝ファン」には面白い内容かと思います。駅伝ランナーが書く本というのは貴重だからです。
また駅伝の裏話なども書かれていて面白かったです。
- 出雲駅伝はシードがないため、失敗してもいいので挑戦できる
- 駅伝でメンバーに選ばれなかった時の気持ち
これらの生の声が書かれており、駅伝に対する解像度も上がったような気がします。
また箱根駅伝の運営管理者からの声掛けは1回に1分以内など私の知らなかった豆知識も知ることができました。
まとめ

以上「神シンキング」の内容と読み終えた感想を述べてきました。
普段、ランニングの知識を勉強している人には物足りない内容かも知れませんが、駅伝で活躍した筆写だからこそ書くことのできる内容でした。
走ることの視点が広がったように感じます。