誰でも手軽に始めることのできるランニング。必要な道具が少ないのも魅力です。そんなランニングに唯一必要と言ってもいいのが「ランニングシューズ」。
各社たくさんのシューズを販売し、専門店にはシューズが壁一面に並んでいます。今や100種類以上のシューズが販売され、「いったいどのシューズを選んだらいいかわからない」と感じるランニング初心者の方は多いはずです。
この記事では、ランニングシューズを選ぶ判断基準がわかるように、ランニングシューズの特徴や種類、購入する際の注意点をわかりやすく解説していきます。
ランニングシューズの予備知識
スニーカーで走ったらだめなの?
初心者の中には「スニーカーで走ったらダメなの?」と考える人もいるかもしれません。
スニーカーの語源は「sneak:忍び寄るの意味」で、文字通り静かに歩くための靴です。靴底にゴムを使用し、1日中歩いても疲れないように、「楽に歩くため」に設計されています。
スニーカーは歩くための靴なので、ランニングには適していません。実際にスニーカーで走るとフィット感が弱く、足と靴がずれてしまうのが分かると思います。
ランニングシューズの特徴
一方でランニングシューズは足とフィットして、中で足がずれにくい作りをしています。また、走る動作は体重の3倍もの負荷が足にかかると言われ、その衝撃を吸収するのもランニングシューズの役割です。
また、前の推進力を落とさないように体重移動をスムーズにしてくれます。ソールに角度がついているものもあり、直立しているだけで前にすすむ感覚があるシューズもあるのです。
このようにランニングシューズは走ることに特化した作りになっています。注意点として、ランニングシューズは横への安定性は低いので、テニスやバスケットなど横に動くスポーツには絶対に使用しないようにしましょう。
シューズの寿命
値が張るものが多いため、出来るだけ長く履きたいと考える人も多いとは思います。シューズの種類にもよりますが、だいたい800~1200キロ走ったら買い替えのタイミングです。
また、ソール部分がけずれているものはグリップ力が低下し、怪我にも繋がります。定期的にシューズを確認して、シューズの状態をチェックしましょう。
ランニングシューズのサイズの合わせ方
ランニングシューズは大きすぎても小さすぎても怪我の原因になるので、ジャストサイズのものを選ぶ必要があります。
シューズを履いた後、足の指が曲がらず多少動かせることを確認しましょう。足の指が曲がるようだと、サイズが小さすぎます。また、立った状態でかかとを持ち上げてみて、かかとと靴がずれないか確認しましょう。ずれるようなら靴が大きすぎです。
またシューズの正しい履き方としては、
- 必ずヒモを外した状態で足をシューズに入れる
- かかとをしっかりと入れる(地面にかかとを打ち付けるようにすれば入りやすい)
- ヒモを締める(つま先を少しきつめに締め、徐々にゆるくなるように締める)
メーカーやシューズによってサイズや形が異なるため、走る前に必ずサイズを合わせるようにしましょう。
ランニングシューズの種類
細かく分けるときりがない程たくさんの種類のものが販売されていますが、用途によって2つに分かれます。
- ジョグ用のシューズ
- レース用のシューズ
この2つのシューズは想定される走る速度(ペース)によって分類されます。ジョグ用というのはショギング程度の遅いペースで使うもので、レース用のシューズはレースのような速く走るときに使用します。
初心者はまずは、ジョグ用のシューズを購入しましょう。
ジョグ用のシューズはクッション性や安定性を重視しており、スピードが出にくい代わりに足への負担が少ないのが特徴です。まずはジョグ用のシューズを買い、走ることに慣れてからレース用のシューズを購入しましょう。
初心者は走るための筋力が不十分であり、いきなりレース用のシューズを使っていると怪我のリスクが高まります。レース用のシューズは反発性を重視しているものが多く、安定性とは反対の機能です。
どれがジョグ用のシューズかわからない人は、各社ホームページを見れば簡単に分かります。
まずはアシックス。
「STABILITY」「CUSHIN」がジョグ用のシューズです。
次はアディダス。
「SUPERNOVA」「ADISTAR」がジョグ用のシューズです。
その他、各社がそれぞれ用途別に分類してくれています。
実際に購入するにあたり
どこで買えばいいの?
実際の店舗で買うか、インターネットで買う方法があります。
店舗で買うメリットは、実際に試し履き出来るので履き心地や走った感触などを確かめることが出来ます。わからないことは店員さんに聞くことが出来るので、初心者には心強いかと思います。
ただ、欲しいシューズが店舗にない場合は買うことが出来ないのがデメリットでしょう。
インターネットで購入する場合は、店舗まで行く手間が省けることや店舗に置いてないシューズも購入することが出来ます。
個人的には店舗まで行く手間を省くため、インターネットで購入することが多いです。
サイズが合わない心配があるとは思いますが、返品制度を設けてくれているところがほとんどです。屋内で履いてサイズを試した程度であれば返品を受けてくれますので、安心して購入が出来ます。
どのメーカーがいいの?
- アシックス
- ミズノ
- アディダス
- ナイキ
- プーマ
- ザ・ノース・フェイス
- オン
- アンダーアーマー
- ニューバランス
- ホカ
このようにたくさんのメーカーがあり、どのメーカーで購入したらいいか悩むと思います。
初心者であればアシックスかミズノをまず試してみることをオススメします。その理由はアシックスとミズノは日本のメーカーであり、日本人の足の形に合ったものが多いからです。
ただ足の形やランニングフォームは人によって異なりますし、同じ会社でもシューズによって履き心地は違います。自分に合ったシューズかどうかは、履いて走ってみるまで分からないことも多いので、いろんな靴を履きながら自分に合ったシューズを探してみましょう。
ランニングシューズを買ってランニングを楽しもう
ランニングシューズの選び方を解説してきました。
ランニング上級者であっても、ランニングシューズ選びは悩むものです。大会前に「どのシューズで走ろう」とギリギリまで考えます。それだけ自分に合ったシューズを選ぶのは難しいですし、奥が深いです。
気に入ったシューズに出合っても、シューズは消耗品なので買い替える必要がありますが、各社少しづつモデルチェンジをするので、新しいものが自分に合うかどうかもわかりません。
実際、モデルチェンジをすると走り心地が全然違うことも多いです。
よって、シューズとの出会いは一期一会だと思っています。
自分に合ったシューズをその都度選んでいきましょう。