ランニング全般

春のランニングのメリットと見落としがちな注意点について解説

「春になって気候もいいのでランニングを始めたい」

そう感じている方も多いのではないでしょうか? 春は厳しい寒さが落ち着き、体を動かすには最適な季節です。

さらに春は心機一転、なにか新しいことを始める季節。ランニングを生活に取り入れるのは絶好のタイミングと言えるでしょう。

春のランニングは穏やかな気候でメリットがたくさんある一方で、昼夜の気温差や急な雨などにも注意が必要です。

この記事では春にランニングをするメリットと、見落としがちな注意点について解説します。

これからランニングを始めたい方や、再開を考えている方はぜひ参考にしてください!

春にランニングをするメリット

では早速、春にランニングをするメリットをお伝えします。

気候が穏やか

春は暑すぎず寒すぎず、まさにランニングに最適な気候です。冬には外に出るのが億劫だった方も、暖かくなり自然と体を動かしたくなるのではないでしょうか。

冬のように寒さで筋肉が硬直することもなく、春の気温は怪我のリスクも減らしてくれます。

ランニングに適した気温として

  • 記録を狙う競技者向けには6~10℃
  • 快適さを重視するなら10〜15℃

春は快適に走れる10〜15℃の気温です。走っている途中も気持ちよく走ることができるでしょう。

新しいことをするにはいいタイミング

春は進学や就職など新しいチャレンジを始める季節です。趣味なども同様に、新たな気持ちで何かに挑戦する意欲をを引き出してくれます。

ランニングを始めるきっかけとして、春の季節に乗じて始めてみましょう。

区切りの良い春だからこそ、モチベーション高く挑戦できますよ!

ストレス軽減効果がある

春は新生活が始まり、仕事でも新たな人間関係が生まれたりなどストレスを感じてしまうこともあるかと思います。

そんな時にリフレッシュする手段として、ランニングがおすすめです。ランニングの効果としては

  • 生活リズムや自律神経が整う
  • 自己肯定感が上がる
  • 幸せホルモンであるセロトニンが分泌される

これらの効果によりストレスが軽減される効果があると、科学的にも証明されています。

ランニングのストレス発散については以下の記事も参考にしてください。

夏までに痩せるには十分な期間が取れる

春が過ぎれば、夏はすぐそこです。夏は薄着や水着のシーズン。「夏までに痩せたい」と考える方も多いのではないでしょうか?

短期間でダイエットをしてしまうと、体調を崩したりリバウンドしやすくなったりします。そこで、春から少しずつランニングを始めるのがおすすめです。

春から始めれば夏までには数ヶ月あるので、痩せるのに十分な期間が取れます。

体重が60kgの人が時速6km(軽いジョギングペース)で1時間走った場合、約380キロカロリーを消費します。

脂肪1kgを減らすためには、約7200キロカロリーを消費する必要なので、単純計算で1時間ランニングを19回行えば1kgの脂肪を燃焼できることになります。

マラソン大会で好成績を出すのに十分な期間が取れる

春から夏にかけては気温が高く、マラソン大会はほとんど開催されません。秋からは全国各地で本格的なマラソン大会が開催されます。

目標の大会でベストパフォーマンスを発揮したいなら、計画的な練習が重要になります。

春から練習を始めることで、夏の厳しい暑さを迎える前に下肢筋力や心肺機能、スピードなど「土台づくり」に時間をかけることができます。

夏になると、気温が高く思うように練習ができない日もあるでしょう。しかし、春のうちに基礎的な練習を積んでおけば、夏場に練習量が減っても大きな不安を感じることなく、柔軟に対応することができます。

さらに、春から練習を始め練習期間を長く取ることで、無理のないペースで走力を向上させることが可能です。これにより体に負担をかけず、怪我を予防しながら効率よく力をつけることができます。

秋の大会で目標を達成できる可能性が格段に高まるので、ぜひ春からランニングをスタートさせてください。

春のランニングで注意すべきポイント

春のランニングはメリットもたくさんありますが、注意点もあります。

ここからは春のランニングで注意すべき点を解説していきます。

新生活が始まったタイミングで習慣化が難しい

春は新しい環境になったり、生活リズムの変化が多い季節です。就職や部署移動、引っ越しなどで生活に大きな変化が訪れる方も多いのではないでしょうか。

そのような状況では、メンタルが不安定になったり、生活リズムが崩れたりすることもあります。また新生活に慣れるまでの間は時間管理が難しく、ランニングの時間を確保するのに苦労することも考えられます。

ランニングは習慣化が重要ですが、春はその習慣化が難しい季節と言えるでしょう。

習慣化するまで無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。例えば、時間のあるときに短い距離だけ走る、散歩から始めるなどハードルを下げる工夫をしてみてください。

さらに、ランニングを習慣化するための具体的な方法については、以下の記事も参考にしてください。

花粉症対策が必要

春といえばスギやヒノキの花粉が飛散する季節。ランナーにとって、花粉症は大きな悩みの種です。くしゃみが止まらなくなったり、目や鼻がむずむずしたりして、走るどころではなくなることもあります。(筆者自身もこの苦労を経験しました!)

快適にランニングを続けるためには、以下のような対策がおすすめです:

  1. 走る時間帯を調整する
    花粉が多く飛ぶ午前中や風の強い日は避け、花粉が少なくなる夕方以降に走る。
  2. 適切な装備を身につける
    マスクやサングラスを着用して、花粉を防ぐ。
  3. 帰宅後のケアを徹底する
    帰宅後は服や髪についた花粉を払ったり、すぐにシャワーを浴びて体に付着した花粉を洗い流す。

これらの対策を取り入れることで、花粉症の症状を軽減し、春のランニングをより快適に楽しむことができます。

朝晩の寒暖差に対応する

春は日や時間によって寒暖差が大きい季節です。気温によって、服装を変える必要があります。

例えば朝は気温が一桁台でも、昼間には20度近くまで上がる日もあります。また、前の日は暖かかったのに、次の日に冷え込むこともあるでしょう。

長袖のままでは暑すぎて快適に走れなかったり、逆に半袖で寒いと感じることもあるかもしれません。気温の変化に対応できるように以下の点に注意してください。

  1. 気温をチェックする
    天気アプリを利用してその日や走る時間帯の気温をチェックして服装を変える。
  2. 重ね着を活用する
    薄手のジャケットやアームウォーマーを使い、必要に応じて脱ぎ着しやすい服装を選ぶ。
  3. 周回コースを利用する
    荷物を置ける場所がある周回コースなら、途中で不要になった服を脱いで走る。
  4. 吸湿速乾素材を選ぶ
    汗をかいても体温が下がりにくい素材を取り入れる。

気温に応じた服装や走るコースの工夫をすることで、春のランニングを快適に楽しむことが出来ます。

急な雨が降る場合がある

春の天候は変わりやすく、予期せぬ急な雨に見舞われることも珍しくありません。こうした気候に備えて、快適にランニングを楽しむための準備をしておきましょう。

  1. 天気予報をチェックする
    ランニング前に天気予報を確認し、雨が予想される場合は時間帯をずらす、あるいは室内トレーニングを検討するなど、柔軟に計画を立てる。
  2. 速乾素材ウェアで走る
    突然の雨に備えて、速乾素材のウェアで走る。
  3. 思い切って雨宿りする
    春の雨は短期間で止むことも多いため、激しい雨の場合は雨宿りして雨が止むまで待つ。

急な雨に対応するための装備を整えることで、不意の天候変化にも対応することが出来ます。

まとめ

春のランニングのメリットと注意点を解説してきました。

春は心地よい季節を満喫しながら健康を維持する絶好のチャンスです。

ただし、花粉症や寒暖差、急な雨といった春特有の課題に対処しながら安全に楽しむことが大切です。

この記事を参考に、準備を整えて楽しいランニングライフをスタートさせましょう!